各国通貨の特徴 〜ユーロ〜
2015/05/17

過去10年の価格推移
ユーロの特徴
EU加盟国27カ国のうち、ベルギー、ドイツ、ギリシャ、スペイン、フランス、アイルランド、イタリア、ルクセンブルグ、オランダ、オーストリア、ポルトガル、フィンランドと2007年1月に新しく加わったスロベニア、2008年1月にキプロス、マルタが加入したことにより計15カ国で使用されている通貨です。現在はユーロ/ドルが世界でもっとも取引量の多い通貨ペアです。通貨はEURで表示されます。
ユーロは「第二の基軸通貨」と呼ばれるだけに、米ドルに次ぐ取引規模を誇っています。ユーロはドルが売られたときの避難通貨という位置づけで買われることも多く、テロなどで米ドルが売られたとき、一方でユーロが買われます。
また、多額の資金を動かす投機筋にとってユーロから資金を引き出す時、代わりに買えるのはドルしかないという現実があり、ユーロと米ドルとは逆の動きをしやすい特徴があります
ユーロの変動要因
ユーロ相場の変動要因としては、米ドル同様、経済指標や要人発言など。経済指標ではユーロ圏全体の指標のほかに、ユーロ圏の中心であるドイツ、フランス両国の失業率やGDP、鉱工業生産指数、生産者物価指数、消費者物価指数が特に注目されています。加えて、ドイツで発表されるZEW景況感指数やIFO景況指数も注目度が高くなっています。
また、ユーロの値動きを追っていくと12月に高くなり、1月に安くなるという傾向が見られます。